私の知人にまだ40代後半でありながら、老後が心配になってきた、
という主婦がいます。テレビの情報番組やドラマなどで、夫を若くして亡くした妻の苦労や、
年を取ってから子供に捨てられて、孤独に苦しむ女性の姿を見て、そう思うようになったと言います。
彼女は、見た目は若いので、私も、当初は意外に思いました。
一般的に、人間というものは、将来について漠然とした不安を持つものだと言えます。
たとえ現在は、経済的にも肉体的にも不自由がなくても、この状態がいつまでも
続くわけではないと、感じていると思います。それが高じると、芥川龍之介のように、
将来に対する漠然とした不安が理由で自殺してしまう場合もあるでしょう。
それほど、不安というものは恐ろしいものです。
今朝もそんなことを考えながら、というか、ほとんど考えていなかったかもしれませんが、
朝食を取っていた時、新聞の片隅の記事が目に飛び込んできました。アインシュタイン語録の紹介で、
「私は未来のことをけっして考えない。どうせじきに来ることなんだからね」
というものでした。さっそく家内に話して、反応を見ました。
「あまりにも短くて、意味がよく分からない」とのことでした。
確かにそのとおりです。アインシュタインは、何を考えていたのか?
天才には、凡人には分かりかねる部分があります。
ただ、一つだけ確かなのは、こんな言葉が注目されるのは、みんな未来のことで悩んでいる
という事実があるからなのでしょう。
たかだか5日間の大型連休をどう過ごすか、ということでも大分悩んだ私にしてみれば、
長い長い老後をいかに過ごすか、は、本当に大きな問題だと改めて認識しました。